2015-04-03 あき＠カメラ女子 Nikon Coolpix P610, カメラ選び

P610初心者が超望遠デジカメに思うあれこれ。

　よく1/2.3の撮影素子は、高画素にしても意味がないという人がいました。

初心者にとってはまったくなんのことかわかりません！

高画素？画素が多いほどきれいになるんじゃないの？

という程度にしか初心者のみなさんはわかってないでしょう。

私も先週まではそうでしたから。

何も知らない私にはその意味がわからなかったのですが、
どうやら1/2.3サイズの撮影素子という物は、画質に限界があるようでして、撮影素子の大きなものほどたくさん光の情報を取り込めるので画質がよいらしいです。
画質がよくないのに点の数だけ増やしても、荒い像しか見られません。
これはコンパクトデジカメのひとつの限界であり、
最近は1インチセンサーを搭載したコンパクトデジカメが出ていたり、
新型のコンデジが出ても画質が向上していなかったりするので
素人なりに思うことは、1/2.3のコンデジの画質は一定の限界に達したように思います！

撮影素子が小さいメリットは、携帯カメラでの望遠や動画撮影に有利だということです。
動画撮影用の撮影素子は、1/2.3や、それよりもっと小型のものを使っています。

もし60倍や83倍のズームカメラで大きな撮影素子を搭載するとどうなるのか？
もっと長くて重い筒のレンズが必要になってくるのではないでしょうか？
APS-Cの望遠レンズはものすごく長くて重くて大きくて100万円します。
私には工学のことはよくわかりませんが、
撮影素子が大きくなるほど同じ倍率のズームに必要なレンズは大がかりで高額なものになってくるのではないでしょうか。

高画質超望遠カメラは持ち歩けるカメラとしては限界を感じます。
83倍ズームのP900ですらおよそ800gですから、
高倍率デジカメの撮影素子が大きくなって、画質が向上したら必然的に重量も重くなってきます。
もちろんそんなカメラは価格も3万円台じゃ買えないと思います！
（10年待ったら買えるかも！？）

結局高精細の望遠映像がほしかったら、長くて重い筒と、高画質のデジカメが必要なので、それらの高画質の撮影システムを軽量化することは今の段階では夢物語のようです。

もし高額になってもいいから大きな撮影素子を搭載したデジカメが登場すれば、望遠レンズが売れなくなってしまいます。
もちろんタムロンやシグマに低価格の高倍率レンズ（といっても20万円）のシェアを奪われている程度の価格帯であるならカメラメーカーに儲けるチャンスがあるかもしれません。しかしそれでは初心者用の一眼レフデジタルカメラまで売れなくなってしまいますから、そんな1/2.3より大きいセンサーを搭載した超望遠カメラは20年くらいは出さないかもしれません。せいぜい出せるのは1インチセンサーの30倍ズームデジカメくらいでしょう。それとも、市場の変革が起きてフルサイズがエントリーカメラの標準になる日がやってくるのでしょうか。10～20万円のパソコンしか作れない日本の企業を尻目にアジアの企業が3万円のパソコンを出し世界的な大企業に成長したたようなことはカメラでも起きるのでしょうか。パナソニックですらカメラのシェアを奪えてアップルの携帯電話の画質ですらコンデジを上回ったのですから、お金のある海外の大企業であればできるでしょう。

P610やP900といった超望遠デジカメの画質は一応の限界に達したように思われますので、これ以上の画質向上のために新しい機種が出るのを待つことはまったく無意味と私は思います。

RAWがないのは、来年RAWをつけて新発売するとか、画質的には大きな向上ができないために、次回に売り出す名分がないためJPEGのみの発売としたのではないかと思います！

望遠カメラの後継機でRAWを付けただけのオリンパスがよい例です。

あとは手ぶれやオートフォーカスの向上やデジタルズームの向上といったものは次期モデルの更新であるかもしれませんが、1/2.3センサーでは画質そのものの革新的な向上はないような気がします。そしてすぐには大きなセンサーのコンパクトデジカメは出てこないでしょうから、まずは1インチセンサーに・・・といったちょっと大きなセンサーを段階的に普及させて、それが世の中のスタンダードである初心者の標準になり、1インチセンサーで市場が飽和するようになるまでは、超望遠カメラの画質の革新は起きないように思います。

つまり、超望遠を買うなら今が買い時なのであります！

P900、とうとうAmazon.co.jpのデジカメのランキングで1位になりました！

（その後、観察しましたが、長期的にはP610のほうが売れているようです）