2015-03-31 あき@カメラ女子 Nikon Coolpix P610, カメラ選び

P610を買うことになった決め手

  なぜ、P610を買ったか。
センサーサイズも小さくコンデジと比べてもそれほど画質がよくないにもかかわらず。
今なら1インチ以上のコンパクトデジタルカメラが解像度も高く売られています。





私がP610の購入を決意した一番の目的は、野鳥を撮影することにありました。
私のライフワークに野鳥を遠目に愛でることがあったので(鳥にとっては不愉快で迷惑極まりないことですが)、いずれは買わねばならず、もう待てないくらいに機が熟していたということがありました。野鳥を撮影するためには、少なくともAPS-Cで500mm程度の望遠レンズが必要です。そのようなレンズは10万円以上もし、まともに解像して映るのは20万円近いものになります。カメラボディと合わせて購入しても、30万円は必要です。そんなお金は富裕層ではないのでありません。一眼レンズにも寿命というものがあり、年数がたつにつれ故障リスクも高まり、内部が汚れて交換の必要性もありました。経年劣化してデジタルがまったく動かないレンズなどは役に立ちませんから。フィルムカメラなら電動じゃないので100年でも持ちますけど。現金収入の少ない私にとって、30万円は2年分のお小遣いに匹敵します。そのようなことはプロを目指すのでもない限り、家族に認められません。しかもすでにプロはたくさんいますし、そのような方は車が買えるほどのカメラ撮影のための資金を必要としており、女性がそのような高額な機材をもってひとりで撮影に行くなど強盗してくれというようなもので自殺行為でありました。生まれ持った性別がフィールドワークを不可としていたのでした。この辺は男性にとってつまらないことでしょうから、その話題は終わりますね。

そういうことで、必然的に、カメラの選択肢は狭まりました。メンテナンスの経費がほとんどかからない超望遠ズームデジカメは、写真の技術がない家族にとっても需要を満たしていました。最後の最後までSX710HSSX60HSと迷いましたが、30倍ズームでは屋根の上の雀でさえ小さくしか映らないだろうし、1mmでも画角が狭いとずいぶん映りが違うとキャノンのホームページに書いてあったので、SX60HSは広角が21mmと風景も撮影可能でしたが小さいセンサーで一眼の真似事をしても面白くないので、画質の差はP610とほとんどなかったように素人には見えましたで、新しいほうが、新しいという理由だけで満足できる原始的で単純な考えもあり、P610を買うことにしました。シャッタースピードが最速1/4000というのもオマケのような魅力に感じていました、もしかして飛翔している一瞬や水滴を撮れるかもしれないと。

2年ほど、価格ドットコムとPHOTOHITOという写真投稿サイトをたまに観察してみましたら、ある傾向がわかりました。それは「インターネットでちやほやされている人」のカメラがレンズ込で25万円以上するということです。つまり、コミュニケーションでよい思いをしたいなら、それくらい出さないとちやほやされないのです。残りのその他大勢は良いカメラと良いレンズを持っている人の価値を高めるために見かけのうえでは這いつくばっているように演じなければならない存在といっても過言ではありません。結局カメラはお金次第ということです。安物のカメラで注目を高いカメラ並みに集めている人はまずいません。この残酷な事実は、ますます男性方がカメラ沼にはまっていく元凶ともいえます。つまり、カメラオタク同志が円滑にコミュニケーションをとろうと思ったら必然的に高いカメラシステムが必要になってくるわけです。持たない人を同等とみなすほど人間は立派にできていませんから。

いや、違うぞ、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。エントリー機でいいネ!がたくさんあるよ!と思われる方もいらっしゃるでしょう。でもその方のご使用のレンズを見てください。17万!12万!これはズームキットについているレンズと違います。

今日の結論:カメラライフを送っている人とお友達になったり、ちやほやされたければ、素直にデジタル一眼と望遠レンズを買いましょう。愛犬やお子様を写されるならキャノンの一眼レフ。旅行にはM3などのミラーレス一眼。P610の道にこの手の欲求を満たすことはできないように思います。

私は、画質のことについては、P610については正直あまり期待はしていません。小さなセンサーで高画質は無理なので。仮に1年後に高画質の超望遠デジタルカメラが売りに出されたとしても、今のカメラを売れば多少の足しになりますから、買ったとしてもすぐには無価値にならないだろうという楽観的な気持ちもありました。60倍でこの画質はもう性能の限界だろうとも思いました。というよりP900の登場で確信しました。さらなる画質の向上にはセンサーサイズを大きくするしかないからです。センサーサイズを大きくすれば、レンズもそれまでと同じものは使えないだろうし、ボディの重さなども変わってくる、実用に耐えられる重さで作ることができるのか?大きなセンサーを使えば筒の長さも大きさも長くなるのではないか?など素人にはわかりっこないことですが、P900によって望遠ズームの限界らしきものを感じましたのでP610を購入を決意する後押しにもなりました。(マニアなら3kgのAPS-Cの超望遠デジタルカメラになっても買う人はいるでしょうがそのようなスペックのカメラは価格を安くしてもらえそうにありません)

そして2015年3月からは、望遠デジカメのキャッシュバックセールがありました。キャノンの望遠デジカメのキャッシュバック期間は2015年2月19日から2015年5月11日まで(URL)、ニコンの望遠デジカメのキャッシュバックは2015年2月16日から2015年5月10日まで(URL)でした。P900の品切れが続出する中で、人気のないP610を買った私でしたが、同等の画質で5000円のキャッシュバックがあり、価格の面で十分満足できました。SX60HSは古いカメラなので本来なら4万円くらいに値下がっていてもおかしくなかったので3000円のキャッシュバックではお得感はいまひとつです。キャノンでキャッシュバックのお得感があるのはSX710HSです。

こうしてP610のキャッシュバック分をメモリーカードなどのアクセサリーを購入する費用に使え、長年貯めたお小遣いでP610を購入することができました。

私にとっての買ったばかりのP610カメラの位置づけは、一眼レフ(持ってないけどそのうち買います)とコンパクトデジカメの望遠をカバーする安価な代用物であって、それ以上でも以下でもありません。その後、位置づけがどう変化するかはお楽しみ♪


Nikon デジタルカメラ COOLPIX P610 光学60倍 1600万画素 ブラック P610BK

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